ふたりのこだわりから生まれた「桷志田」
2000年代初めのお話です。弊社代表・津曲泰作は、50歳を迎えるのをきっかけに健康についてより深く考えるようになりました。家族や従業員をまだまだ支えていかなければならないと、さまざまな健康法を試す中で、他に何か健康維持に良いものはないか…。そうしてたどり着いたのは、地元福山町で古くから造り続けられていた「黒酢」。いくつか飲み比べる中で、ツンとくる酸味も独特の飲みにくい臭みもなく、代わりになめらかな舌触り、後を引くコクと余韻の残る甘い香りを持つ黒酢と出逢いました。その黒酢を造っていたのが、200年に及ぶ伝統製法により黒酢に不可欠な酢酸菌の保存を続けていた赤池 力(初代黒酢杜氏)だったのです。
「元々健康のためにと探していた黒酢だったのに、こんなにも美味しく飲みやすいなんて…。これなら美味しく健康的な生活ができる。」と衝撃を受けた津曲は、自らの手でこの黒酢を多くの人に伝えたいと考え、赤池に協力を求めました。赤池の伝統技術に加え、特別栽培の玄米、硬度30の水、自社製の麹という最高の素材を揃え、ふたりの黒酢造りが始まりました。1年程で完成する黒酢を、津曲の飲みやすさ・美味しさへのこだわりから、更に2年以上熟成。それにより、健康の源となるアミノ酸を増やす事に成功し、より芳醇な風味と深い味わいをも実現しました。伝統と革新が融合した黒酢はたちまち評判になり、本格的な黒酢造りの道へと歩む事に。伝統の技を継承する匠・赤池のこだわりと、より美味しくの一心で原料・製法に注いだ津曲のこだわり…。このふたりの運命的な出逢いによって福山黒酢「桷志田」が誕生したのです。
-
-
-